いけだ便り

いけだ便り 63号

郵便局事情

大阪の中央郵便局が、いよいよ新しいビルへ。前のところに戻った。盛大にオープニング。郵便局は1階のみ。地下や上の階は様々な店舗が入った。店舗への利用客も多く、混雑は止まらない。

ちょうどそのオープニングと、この相場表発送と重なった。どうかと思って行ってみたが、前と違って相場表を運ぶカートは貸してもらえない。玄関もカートの傷がつくとのことで、入り口も制限される。仕事場から、シュミレーションしてみるが段差が多い。通れないエスカレーターやエレベーターがある。とても荷物は運べない。ギブアップでもう一つの特定郵便局に持ち込む。今度は、相場表は量が多いので、スペースの関係で置く場所に困るらしい。

しばらくは試行錯誤、前途多難。と思っていたが、少しづつ落ち着いて、元の感じに戻ってきた。相場表は、小さな折りたたみのキャリーカートを買って、小出しで特定郵便局に運ぶ。それ以外は、中央郵便局へ行ったり特定郵便局へ行ったりと使い分け。

でもきれいな中央郵便局に行くと、なんだか自分がみすぼらしい感じがする。郵便局の人がまぶしい。

そうしている間に、郵便料金の値上げ。おばさんはついていけるかと悩む。

 

小さい子供の手が

日曜日の地下鉄、夕方なので行楽帰りの人が多い。幼児を抱いた母親とおばあちゃんが、乗ってきた。次の駅ですぐ降りようとした。降りるとき、幼児の手首から先が見えない?と思ったとき、幼児が大きな声で泣き出した。ドアが開いた瞬間に、小さな手がドアと一緒になかに入ったのだ。幼児はすぐには泣かなかった。一呼吸おいて火がついたように泣き出した。

お母さんもおばあちゃんも、降りる人乗る人、見ていた人、みんなが焦った。外から、乗る人が必死で開いたドアを元に戻そうとしている。私も電車の中からやってみたが、びくともしない。

SOSのボタンを鳴らそうと走った。乗っていたのが最後の車両で、運転手が後ろにも乗っていた。気が付いた女性が、いち早く運転手に事情を伝えた。すぐドアの操作をして、小さな手がドアと一緒に出てきた。

少しの間、電車の外で運転手が保護者の二人に話しかけていた。多分病院に行く旨の話かと思う。

何事もなかったかのように、地下鉄は出発進行。

あんな時、意外と頭も体もいうことがきかずウロウロしてしまう。
それからも時々乗るので、あんな狭いところに手が入るのかと眺める。
多分ドアの上から少しは金属なので入らない。上から10㎝ぐらいから、ゴムがついている。これだとなんかの拍子で手が入ってしまうのではと眺める。

事故は思わぬところに潜んでいる。

 

献血

看板を持って、人混みで献血のお願いをしている人を時々見かける。大阪だと中央郵便局とか阪急百貨店の前。
10年ほど前、父が手術すると言い出した。まあ父が思うならと、気持ちに添うことになり、熱にうかされるようにことがトントンと進んだ。その時、多分輸血が必要と思った。子供たちは、全員父と同じ血液型。みんなで輸血できると安心していたら、親子の血は使えないと言われた。大手術になって、かなり輸血したのではと思う。いつかはお返しをしないと、と思っていた。
あっという間に年を取ってしまった。(多分、年齢制限もあるのではと思う)輸血は1回に400ミリリットルとか?(牛乳瓶2本分?)そんなに採ったら、おばさん気分が悪くなるかも?結局、勇気のないまま日が過ぎてしまった。
「今日はA型とAB型が足りません!」とかいう前を、小走りで知らん顔して通りすぎる、ふがいないおばさんです。

値札

バーゲンは、おばさんにとって楽しいところ。先日も久しぶりに会った友人が、ランチしながら勝利品を見せてくれた。なんと2万円ぐらいのセーターを3,000円で買っていた。百貨店に開店前から並ぶそうな。おばさんなりの営業努力。
その日の仕事終わりの夕方、どんなものかとその会場に行ってみたが、それらしい品物は無かった。やっぱり情報をしっかり把握し、タイムリーに行動しないと掘り出し物は買えない。戦場跡の会場では良いものは残っていない。
それで思い出したが、田舎の百貨店にも、アウトレットのような売り場がある。帰った時、ときどきお遊びで、妹と覗いてみる。好きなメーカーのジーンズが、半額以下になっていたので妹が買った。値札も何回も張り直してあって、いい気分で買った。
値札というものは剝がしたくなるもので、家に帰って剥がした。5,980円を剥がすと4,980円その下は3,980円。するする剥がれた。妹はすっかり気分が悪くなって戻そうかと思ったらしい。遠いのでついそのままに。
デパ地下の食料品売り場でも、閉店間際になると30%引きそのうち50%引きになることもある。それは時々、私なんぞはお世話になる。
時間がたつと、値引きした値段が上がるって聞いたことがない。妹の気落ちを思うと、かわいそうだがつい反対につい笑ってしまいそう。ごめんね。

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