いけだ便り

いけだ便り52号

忙しいときのランチは弁当もいい

高校時代は弁当が必要だったが、自分で作ることはなかった。
いつも母が作ってくれた。母の愛情か?これでもかと、白米がぎゅうぎゅう詰まった弁当を持って行った。そのせいか?このころから体重がうなぎ登りだった。
今もほとんど弁当は作らない。けっこう料理本も大好きで読むし、健康オタクで健康に気をつかった料理もたまには作る。
話がそれたが、仕事の忙しいときは、弁当もたまにはいいかと仕事の道中に百貨店に寄ることがある。
しかしいつもの健康オタクが出て、つい裏を見る。添加物がいっぱい!
「こんなに弁当あるのに、買う弁当がない!」
百貨店側は、問題が起きてはいけないという過剰防衛である。
弁当のフロアの責任者らしき?おっさんが、白衣を着てせっせと弁当を並べている。
そばにすり寄ってこんな時はちょっとえらそうに言ってみる。
「買おうと見ているけど、添加物がいっぱい入っている弁当ばかりで、買う弁当がない。おじさんも食べているのか?」
聞こえないフリか?おっさんに無視されました。涙涙
弁当売り場で、裏を見て買おうか買うまいか?思案しているおばさんがいたらひょっとしたら私です。

おばさんはつらいよ

夕方家に帰ったらトイレが故障していた。尾籠な話で恐縮だが要するに詰まっていたのだ。
スッポン?とかいう器具を100均で買ってあった。
「やっぱり準備しておくべきね」といいつつ使ったがどうもうまくいかない。
しまいには水漏れしそう。マンションで水があふれたらどうなるのか?
パニック寸前。
おばさんは焦ってネットネットと調べる。
なんと皆様、和式と洋式のスッポンラバーは違いがあるそう。
夕方なので焦ってくる。
なんでも揃うと期待しておっきな電気の量販店に電話。
「トイレの詰まりに使うラバーカップあります?洋式用ですけどあります?」
「お風呂の用品売り場にあります。値段は2,000円ぐらいです」
100均と違ってちょっと高い?この際仕方がない。1,000円台かも?とも言ってくれた。
今から行くけど良い?「はい!」近くだったが大急ぎで走っていった。
お風呂用品売り場、それらしいものはない?
近くのスタッフのお兄さんに「今電話したものやけど、ラバーカップ洋式用が欲しいのやけど」、すると無いという。
「今あるって聞いて走ってきたのよ」
「今売れたのかなあ?ありません」
売り場からエスカレーターで降りてきながら、段々と頭に湯気が。
サービスカウンターで、責任者呼んでと事情を話した。
お風呂用品のフロアの責任者がきた。
若いお兄さん、今売れた?
「それはないやろう」確認せずに、誰かが返事したようだ。
元々ないのをクレームつけているのではない。あるというのできたのや。責任者に話しているとますます頭から湯気が。
すると責任者さんはなんと土下座をした。今思うとこんなこと思いたくないが、長くなるなと思うと、手っ取り早く土下座をするのか?土下座はしたこともされたこともなかった。
本人曰く、両親からお客さんに迷惑かけたときは土下座をしなさいと教えを受けている。
たくさんのお客さんがいるなか、何かおばさんが若い人をいじめている図になっている。
文句言う気もうせて。
帰って夜遅くに、専門の人を呼んで夜間料金払ってなおしてもらった。
もちろんラバーカップがあったとしても、なおるかどうかは分からない。
自分の仕事の流儀を考えた日曜日だった。

貸本

貸本、分かる人はかなりなお年。私もその一人。今はあまりマンガ読まないが、昔はマンガ大好き小学生だった。母が何かのちょっとしたご褒美で、貸本を何冊か借りてもいいと言ってくれたりすると、喜び勇んで4~5冊借りてきて読んだもんだ。なにしろ貧乏小学生、持ち合わせの小遣いなどない。そのころは自転車操業だった。
貸本はボロボロだが、結構中身は濃かったような気がする。ゲゲゲの鬼太郎などない時代の、水木しげるや楳図かずおが、いた。奇想天外なストーリーも多かった。
小さいころ読んだ本は、絵本でも貸本でも世界が広がった。
本に対するあのころのような、新鮮さや情熱は今のおばさんにはない。

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