ラーゲリより愛をこめて
映画「ラーゲリより愛をこめて」を見ました。ラーゲリとは、収容所という意味らしい。
皆様ご存じと思いますが、第二次世界大戦の後シベリアで日本人が抑留されていた。
戦争は終わったのに、日本人は捕虜として長く十年近く抑留された人もいたらしい。
京都の舞鶴に、シベリアから日本人兵士が、何年もかけて帰ってきたらしい。
あの「母はきました~今日もきた」という歌はその当時を想っての歌である。
その程度しか私の頭にはなかった。
その前に、沢田研二主演の「土を喰らう十二カ月」を見ていた。
その感覚で、私達のようなおじさんおばさんが多いと思っていた。
いつもの調子で映画館に直前に駆け込みで行った。ほとんど満員!一番前は空いていたが、頭が痛くなりそうでパス。
食べ物でもあれが食べたいと思うと、その口になるというが、その映画を見たいと思うとその頭になる?
別の映画館で、今から見られる時間をネットで調べて行った。
でもなぜ?満員なの?どこも大きな映画館なのに。調べた次の映画館は観客は多かったが満員ではなかった。
やれやれと見やすい席に着いた。左はお嬢さん二人連れ、右も若いカップル。
左の二人はまだ映画が始まっていないのでお菓子をぽりぽり、おしゃべりの声も大きい。ずっとこんな状態か?右のカップルはおとなしい。
見回すと若い人が殆ど。おじさんおばさんは1~2割か?
ちょっと思惑違い。なぜか?主人公が人気の歌手で俳優さん。
テレビで結構宣伝していた。あたりが原因か?と思ってしまう。
だんだんとストーリーにはまっていく。
なんとなんと、左も右も鼻水ズルズル。泣いている。それも途中からずっと。
戦争も知らないし、舞鶴の引揚船も知らない(まあ私もそうですが)
好きな歌手俳優さんに惹かれて映画を見て、戦争の悲惨さを学ぶこともいいことと思った。
最初はお菓子を食べてやかましかったお嬢さん達を見直した。
久しぶりの居酒屋
おじさん二人と私で、久しぶりに居酒屋に行った。
やっぱり電話でなくて面と向かってお酒を飲みながら話すのはいいもんで、多分おじさん達も感じていたみたい。楽しいお酒だった。
最近ラインを始めたおじさん(あんなに嫌がっていたライン、けなしていたのにね)と私はライン友達。
そのおじさんが一緒に飲んでいた、もう一人のおじさんとライン友達になりたいという。
いつもすぐ設定できるのにうまくいかない。(まあ三人が器械オンチなだけですが)
あきらめてもうやめておこう。ギブアップ、そのかわりお酒がはかどる。
ちょうど、そこに注文のものを持ってきた店員のお嬢さん。
「このおじさん同士友達になりたい。どうしたらいい?」とおばさんが尋ねる。嫌がるかと思ったがすぐやってくれた。秒速である。私も「あっ!こういうことね」と納得。
やっぱり若い子やわ」三人納得。
Tちゃん
Tちゃんは、小学校時代の同級生である。地元の小学校だけ一緒だった。
頭が良くて、中学校は県で一番の学校に、親元離れて下宿して通学した。
TちゃんはIQがかなり高いと、担任の先生からいわれていた。
小学校の時は、よく遊びに行った。
楽しいものが、たくさんあった。
お雛様でも、私のものは小さかった。
彼女のものは、小学生の私でも分かるくらいの、骨董がかった大きなお雛様。お顔がなんとも素晴らしい。多分素晴らしい品だったのではと思う。
本もたくさんあった。確か東京の親戚が本屋さんで、いつもたくさんセレクトして送ってくれるようだった。私は、羨望のまなざしで見ていた。
田舎で探してもない?ディズニーの漫画は、立派な装丁の表紙で分厚かった。漫画でこんな本があるの?そんなお宝のような本がたくさんあった。
Tちゃんは、いつもたくさん送ってもらえるので当たり前だったのだろう。
私は羨ましくて浅ましくここの子になりたい。と思った。
Tちゃんに会いたいのでなく、本とかに会いたくて遊びに行っていたのでは?と思う。
お恥ずかしいが小学生のくせに、なんとも不純な企みの悪ガキだった。
お互い遠く離れて会う機会はないが、時々Tちゃんや本やお雛様を思い出す。