いけだ便り

いけだ便り56号

1年に1回のボランティア

天神祭で、大阪宅建協会北支部の夜店の手伝い。何回かめだが、いつも呼び込みおばさんをしている。
今回も風船持って、クッキー1袋100円と書いたボードを持って、恥ずかしながら夜店の前で呼び込み。
今回は、コロナ対策か?いつものビールやかき氷は無し。クッキーのみ。
「クッキー買ってください1袋100円!風船プレゼント!」そのうち
「風船買ってください100円!クッキープレゼント!」おいおい!
ターゲットは、小さな子供さんを連れた親子連れ。
「風船欲しい、クッキー買ったらくれるの?」で買ってもらう。
夕方2時間の呼び込みは、普段怠けているおばさんにはキツイ。時々時計を見ながらになる。
でもせっかくクッキー作ってくれている(福)水仙福祉会、風の子そだち園の人達には完売したいと思う。
品物を見るとややこしい添加物は入っていない。食べてみると派手さはないが、懐かしい味。じわっとおいしい。
北支部の難波支部長は、いろいろボランティア活動をやっているようで見習いたい、と思うがなかなか難しい。
私の1年に1度の2時間は恥ずかしいが、なんとかノルマ達成。
明日の担当の人達にバトンタッチ。
全部売れますように。
ヨレヨレおばさんだが何かに役立つのは嬉しい。

焼鳥屋

ゴルフの会員権の仕事を始めた頃、知り合ったおっちゃん、ゴルフ場の元支配人から久しぶりに電話。
ちょっと遠慮気味に「今度大阪に行く。午後から空いている?」「いいですよ~お茶でもいかがですか?」「最近のゴルフ事情を聴きたい。当日電話するから」と。当日の3時ごろ用事が終わって電話をいただく。
二人でお茶飲んでいると、焼鳥の店に行きたいという。焼鳥屋?お目当てのお店があるそうな。スマホで調べると、5時開店。今いる喫茶店の近くのようなので、ゆっくりお茶してから行ったらいい。
今どきはスマホでいろいろ確認ができて便利。
なぜそこの焼鳥屋?元支配人の実家の近くにその焼鳥屋さんがあるらしい。帰った時、時々行っていておいしいので行きたい。
チェーン店?フランチャイズ?このあたりと行ったところで探す。ネットの道案内とは若干違う。まあ私もちょっと方向音痴なので。でも無い。
おっちゃんは、そのへんの店に入って焼鳥屋の名をいうが見つからない。
仕方がないのでネットの道案内で行ってみる。道中こんなところと違ったと、おっちゃんは不安げ。私もスマホで全然違うところに行ったことがあるので、あんまり自信がない。ぐるぐる探す。どう考えてもこの商店街のなか。
しまいに元支配人は「どっか別の店に行こう」ギブアップで、もうどこでもいいと。
このあたりに知ってる店はあるけれど「これで無かったらどこか行きましょう」私はちょっとムキになって店を探す。
客引きのお兄さんに「このへんに焼鳥屋なかった?」よその店のことなので、不機嫌に「そこ」という。聞いた場所のすぐ前にあった。
大きな看板が出ていたが、間口が小さくて分からなかった。
元支配人は半信半疑でなかを見てくるという。
「ここみたい」良かった。
2時間制のようで、2時間たっぷり飲んで食べてしゃべって。元支配人が「わしが払う」とごちそうになる。
外でお勘定が終わるのを待っていると、ニコニコしながら出てきた。
「聞いてきた」6年ほど前に、目当ての店は閉店。場所を変えて営業。これでスッキリ。
元支配人はよく探してくれたと、私も新しいお店開拓で嬉しい。
間口は狭くて人の気配はないが、なかに入ると広い店内、大入満員で大盛況の店だった。
結果よしで2時間楽しいお酒だった。

映画

私は、父に似たのか?映画が好き。映画館で見るのが好き。
昔、実家の町内には2軒の映画館があった。今はない。
実家は、商家だったが、母は時々父が夕方いなくなる時、多分映画館と目星をつける。
私に「行ってきてと」という。
小さいながら私は、長女。しっかりせねばならぬ。
父を探しに行って、母からの用件を伝えるのである。
小学校に上がる前ぐらいか、もぎりの人に「お父ちゃん来てる?」探しに行くのでタダで入れてくれる。
タダで入っているのでスクリーンを見てはならない。
いたいた父は結構楽しんでいる。
私が用件を言っても上の空。
私は映画見たいけど見てはならぬ。あの頃は律儀だったなあ。
小学校の高学年、友達のお父さんが映画館の仕事をしていた関係で、同級生の彼女は映画館のもぎりの手伝いをしていたことがあった。
正月の特別映画とかを、もぎりの小さい部屋の窓から、手伝いの手伝いでタダで映画を見せてもらった。
中学生、正月に一人で二本立ての映画を見に行った。
「ああ面白かった」出てくると真っ暗。明るいときに入ったのに真っ暗。冬は日が早く暮れる。急いで家に帰る。正月なのでか、母は怒らなかった。子供心にもちょっと遊びすぎたかなあと。小さいときから放浪癖があったかも。
それから何十年か経ち、今は誰からも文句を言われないので、ますます映画にのめりこむ。

席取り合戦

通勤帰りの混んだ新快速電車のなか。
私の隣の席が空いた。前のおじさんが座ろうとしたその時。おじさんの隣、権利NO.2のやや若手のおばさんが、席にバックを瞬時に置いたのである。
嫌な雰囲気。
おじさんは席に一番近いので、優先権はあると思っていたようだ。
おじさんは卑怯者めという顔をしていた。
おばさんは、そんなこと何にも感じません。早いもん勝ちやという感じで座る。
無言のつばぜり合い。
『いやあ迫力あるわ』私は見かけはどうあれ「どうぞどうぞ」と譲ってしまうおばさんです。
4人掛けの席だったが、そのあとすぐおばさんの向かいも空いてしまった。
向かい合わせで15分だか25分だか、みんな何事もなかったかのように座っていた。

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