いけだ便り

いけだ便り57号

かみなり様

盆休みも終わり、田舎から帰りの空港。目一杯時間を使いたいので、最終便に乗ることが多い。
「天候不良で、飛行機が遅れます」とアナウンス。かみなり様が暴れているようだ。自慢じゃないが、乗っている飛行機にかみなりが落ちたことがある。
時間の関係で伊丹空港から関西空港に変わりますとのこと。これも経験あり。
最初は他のルートで帰るとか考えたが、最終便からの選択肢はずっと狭まる。
空港のカウンターで聞くと、遅くなるが何とか飛べそうとの話なので、気楽に時間つぶしをしていた。ほとんどの他の客も同じだった。
唐突に「今日は飛べなくなりました」とのアナウンス。
えっ~そんな急に想定外の試練というか?神様に試されているというか?
慌ててホテルを探し、ホテルまでのタクシーを手配。
飛行機に乗れなかった他の人達も一斉に探しているのか、田舎のことなので、ホテルもタクシーもすぐには見つからなかった。
なんとか路頭に迷うことはなかったが、食事も今一つ、睡眠もあんまりとれず。
初めからホテルで一泊のつもりだったら、気持ちもざわつかないが、落ち着かない一日だった。
これくらいは楽しめるぐらいにならないといけないのか?
ご迷惑料にと、航空会社からいただいた、封筒には1,000円入っていた。

ぼやき

エレベーターに乗ろうとしたとき、中から降りてきた女性に怒られた。「降りる人が先です!」大きな声で言いながら、降りていった。「すみません!失礼いたしました」と、とっさに言ったが、なぜだったか?
ちょっと後ろにいて降りないのかと思って乗った。
もう少し待てば良かったが、降りる気配がなかったので乗った。
自分の判断が甘いし、言い訳だしと思うが、気分の悪い状態でずっと引っかかる。

電車とかでも、降りる人を無視して我先に乗る輩も多い。
降りる人を無視しては乗らない。先頭で並んでいるときなどは、後ろを気にしながら降りるのを待つ。
2列で両脇に並んで待つが、もう片方の先頭が、まだ降りていないのに先に乗っていかれると、後ろからせかされているようで焦る。

電車の中で座れたら、やれやれでスマホ見たり本を読んだりする。
座席の前で立っているお兄さん。頭の上で、大きなくしゃみをした。
「うえ~」マスク無し。ハンカチ無し。悪びれる様子無し。
頭からふりかかった感じ。
「今日は丁寧に頭洗わんと。ハンカチ持っていないのか。」つい思ってしまう。
そういうと、トイレで、ちょっと手は濡らすだけで、洗わない人も多い。
ハンカチ代わりの、髪の毛を触って終わり。
綺麗なお嬢さんだったりすると、つい横目でチラチラ見てしまう。
近所のビルにいた知り合いのおじさんも、そのビルの地下の食堂の人のこと「トイレを使っても手を洗わないんだよね~」とぼやいていた。お昼とか晩とか食べに行くので思い出すのだと思う。

電車もラッシュになると、隣の列と区別がつかなくなる乗り口がある。隣の後ろの列がこちらの列の先頭に来てしまう。たまにそこから割り込んでくる人がいる。皆並んでいるのにと思ってしまう。

怒らないコツ 許せないが消える95のことば
植西聰さんの本を読んだところなのに、私はちっとも読んだ効果がない。

ねずみのしっぽ

昔、田舎の町内で、ねずみの駆除や、溝の掃除や消毒などをしていた。当時は、町民の団結も固かったように思う。
ねずみを捕獲したら、しっぽを切って役場にもっていった。しっぽ1ついくらと報酬金が出た。
それを思い出して田舎に帰った時、妹に言ったら「またそんな適当なことを言って」と相手にしない。
なぜそんな話になったかといえば、ねずみが家にいる?なにかかじられる。
ねずみホイホイを夜仕掛けたら、翌朝おっきなねずみがかかっていたらしい。私は見るのも嫌だし、怖い。ホンマに怖い。
前にも書いたが、若いとき住んでいたアパートは、安普請なのか?何年か住むと天井が剥がれた。そこから夜中に、何かが侵入している気配があった。部屋のリンゴがかじられていた。剥がれたところの、真下にある洋服ダンスの上に、もしやとねずみホイホイを置いた。
寝入りばな、ストンと音がした。起きて電気をつけると、ねずみがしまったという顔をしてホイホイの上にいた。
自分で片づけないと誰もやってくれない。ちょっとかわいそうだけれど、鳥肌立てながら、レジ袋にやっと入れた。存在感のある重さの袋を直接持ちたくない。箒のえにひっかけて、ゴミ捨て場に持っていった。
誰か見ていたら、あのおばさん夜中に、箒を持って何しているの?怖い怖い。
そんなおばさんなのに、子供のころ役場にねずみのしっぽ持って行った?同一人物とは思えない様変わり。
しっぽの話は嘘かホントか夢なのか?ネットで調べるとやっぱりあった。今どきは答えが出るので悶々としないで済む。スッキリして嬉しい。
これは最近の話だが、某駅前ビルの地下の喫茶店でねずみを見たことがある。私以外は誰も気がついていなかった。器用に壁をつたっていく。人間の頭の上近くの壁をひょいひょいと大胆に移動していた。それを見たときは声が出なかった。そこの喫茶店は、それからは行っていない。もう行けない。トラウマ。
本だったかテレビだったか、小さいときには何でもなかった昆虫とかが、大人になると苦手になる現象があるらしい。

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